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2013/04/13

【ネパール/カトマンドゥ】くっさい24時間国境越え


インド・ダージリンでたっぷり静養した我々が向かう次なる土地は「ネパール」。
旅人の沈没地としても有名なカトマンドゥを目指す。

朝7時。
まずは山を下りシリグリまで向かう乗り合いジープを探す。
最大10人でシェアしてお金を出し合うため(安くするため)、人数が揃うまで待つことになる。

ところがシリグリに向かう人はなかなか現れず、客引きのおじさんたちもダラダラ。
しびれを切らし、「ほかの車で向かうよ」と言ったとたん、
俄然やる気をみせ電話をしたり、声をかけたり。

結局、私たちを含め3人と、途中地元民を拾ったり下ろしたりしながら、
のんびりとシリグリへと向かった。(約3時間、人数が少なかったため2人で200INR)

行きは猛スピードで移動した道程だが、帰りはかなりゆっくり。
たった3時間の移動にもかかわらずティーブレイクをはさみ談笑。


ついさっきまで涼しいダージリンにいたのに、シリグリは30度を越す暑さ。
子どもらに「ジャパニー」とからまれつつ、インド側の国境「パニタンキ」へ向かう車を探していると、
乗り合いの小型ワゴンが通りかかった。

小型ワゴンの中には、すでにお金持ちネパール家族4人と老夫婦2人が乗っておりぎゅうぎゅう。
荷物も多いため、暑い車内の中、文字通り重なりあって座ることになる。

にもかかわらず、なぜか運転手は道行く人に「パニタンキー」と声をかけ、
さらに客を乗せるつもりらしい。
もし乗せるとしても助手席にあと1人が限界(もちろん助手席にはすでに人が座っている)。
100メートルおきに車を止め熱心に客を探しに行く姿に
「そこまで満員にしたいのか…」とうんざりした空気が車内に漂う中、
運転手が意気揚々と連れてきたのは、父母に子供2人の4人家族であった!

どこをどうひっくり返してもあと4人乗れるスペースはないが
運転手は本気らしく、ドアを開け「さぁ乗れ」と促す。
さらに不思議なことに、そのお父さんも乗り込もうと試みたりしている。
「そこ、完全に他人の膝の上だよっ!!」

先に乗っていたネパール家族もさすがにブチ切れ猛抗議。
何を言っているのかわからないが、運転手も「乗れるよ!!」というジェスチャーで激ギレ。
さらに乗り込もうとする父に、「よしましょうよ」という顔の母(そう、あなただけが正しい)。

理解不能な不毛なやり取りがしばし続き、「そうか、これがインドだな」とニマリとしてしまった。

結局、その4人家族は乗れず(最初から当たり前なのだけれど)、
それでもあきらめきれない運転手はさらに客引きを続け、
1人を助手席に追加して何とか国境まで走ってくれた。
やれやれ。

インドのイミグレは書類を記入するだけですんなり通過。
オフィスへ向かうガランとした道の途中で、日本人の旅人とすれ違い言葉を交わしたのは
何だかちょっと感動的だった。

ここでいいのか不安になってしまうほど何もないインド国境・パニタンキ。

ネパール側の国境カカルビッタまでは、リクシャとともに徒歩で渡る。


錆びさびの看板に歓迎される。


ネパール側のイミグレも和やかに通過。
親切な担当者に教えてもらいながら書類を記入し、30日間のビザも手に入れる。(1人2500INR)

さらにここからカトマンドゥまでバスで約17時間の移動となる。
今までの移動の中で一番狭い座席で、かゆいクッションであった…。

出発してから約3時間は、走っているより止まっている時間の方が長く、
大量の荷物をバスの上に運んだり、そのため元々天井に乗ってた荷物を
車内に持ち込んでくくりつけたりと、かなり効率の悪い作業を繰り返していた。

私たちの席の横にも悪臭を放つ液体入りポリタンクが設置され、
この後の13時間が、地獄の移動となってしまった。
窓の外の空気もくさいし、中も臭いし───。
※このポリタンクのにおいは、私の人生の中における「臭いものNo.1」にランクインした

長く吐いて一瞬で息を吸う、オリジナル呼吸法など開発してみたが
決して太刀打ちできない悪臭であった。
あんなものを国境からカトマンドゥまで運ぶ必要があるのか・・・・甚だ謎である。
たぶんないよ。いや、絶対ないね。

この大量のさとうきびもバスの上へと運ばれていった。

バスの中。気休めにしかならないが悪臭対策武装。



出発から24時間超えてなんとかカトマンドゥに到着。
鼻や耳から次から次へと出てくる黒い物体に戦々恐々としながら
何も考えずに、ひとまず眠ることにした。

人気のないカトマンドゥにどうにか到着。

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