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2013/05/13

【インド/バラナシ2】雑多な路地裏をたった10歩

牛と人とか共存するバラナシの路地裏


犬とウンコが死ぬほど転がっている街、バラナシにいる。
ガンガー編に続き、今回は「街歩き編」。

バラナシで旅人が集まるのは、ガンガー西岸沿いの古い町。
狭い迷路のような路地には、観光客向けの土産物屋から、
礼拝のための道具屋、寺院、牛、猿、人……がひしめきあっている。

昼は45℃と猛暑のためで出歩く人も少ないが、
日の当たらない狭い路地は、比較的歩きやすい。

フラフラ歩いていると、とても流暢な日本語で
「ハガキいらない? マリファナいる?」
「私の店、シルクやお茶、何でもある。見てくだけ。別に買わなくてもいいから」など
油断ならない人々が現れる。

私たちも相当ウロウロしていたが、彼らのウロウロ具合も半端なく、
「また会ったね、覚えてる?」
「水買ってるとき話かけたら、お前“うるさい”って言ったじゃん」
など、絶妙に人をイラッとさせてくる。
何なんだろうなぁ……、暇なんだろうなぁ……。

だが実際、こういった輩はほんの一部。
町行く人はどちらかと言えばシャイで、かわいらしい印象をもった。

バザールで半キロ分のマンゴーを買った際のこと。
わざと1つ、腐りかけのマンゴーを滑り込ませたおじさん。
「あれ!?」と思いつつ、まぁいいかと「サンキュー」と笑顔で言うと、
「ちょっと待って。いや~、最近は毎日寒くて毛布がいるね(←ギャグ)。
 おっと、1つ悪いマンゴーが入ってたよ。失礼失礼」(←これは英語)
と自ら悪事を正し、照れくさそうに笑っていた。かわいいなぁ。

次の日もマンゴーを買おうと思い訪ねると、
カットスイカ屋になっていた。よっ! 働き者!!

火葬場近くでは、次々と焼かれる遺体と、悲しみにくれる遺族がいる一方、、
「ここは入れない。この建物へ入れ」(←これは嘘。建物に入ると寄付という名の
大金を要求される。火葬場周辺には金儲け目当ての騙しが多い)と怒りながら絡んでくるおじさんや、
「タブラ叩かない?」と誘ってくる青年、
「今日はホリデーだから、彼女とデートしてキッスするんだ」と笑う若者など、
様々な思惑が混じりあっていて、頭がクラクラしてくる。

たった10歩、歩くか歩かないかの距離の中で、だ。
このふり幅の大きさが、インドがインドである所以なのだろう。

とても刺激的で、とっても疲れる。

ぐったりしながら、この先1カ月のインド旅程を
ワクワクしながら計画する私たちであった。

朝食を食べていたら後ろから牛が顔を覗かせ、天然の壁掛け剥製に。
この後この牛は、店のおじさんにマッサージされかわいがられた後、
顔面に水をかけられ追っ払われていた。まさに飴と鞭。

売店でタバコを購入。
スナックがたくさんぶら下がっていてにぎやかでかわいらしい。
欲しい分だけちぎって買う。


お祈り用の道具屋。

「どこ行くの?」と聞かれている夫。
自分たちだけで穏やかに歩ける時間は少ない。

暑い中歩き食べするアイスがうまい。マンゴー味15ルピー(約27円)。

ゴミに混じって1日中寝ている犬たち。
犬&ウンコをよけるのに必死な私たちをよそに、地元インド人は裸足でスイスイ歩く。

猿もたくさんいるので、上にも注意しなければいけない。

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