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2013/11/06

【グルジア/クタイシ】 〜人間世界遺産〜スリコとメディコ夫妻の歓楽宿

丘から見下ろしたクタイシの町。どの家も自家製ワインを作っている

人間世界遺産!? そんなものがあるのかは知らないが、桂米朝師匠のような人間国宝がいるなら、この宿のホスト・スリコ(人名・男)&メディコ(人名・女)夫妻は“人間世界遺産”にふさわしい。

旅人たちを何十年も楽しませてきた酒宴の席の芸とおもてなしの心が、スリコとメディコ夫妻の宿を世界遺産と呼ばせるに至ったのだ。


その前にグルジアとは、1991年にロシアから独立した国で、英語名はジョージア。ワイン発祥の地といわれている。

飲んべえな旅友達から「フリーワインの安宿がある」との情報を受け取り、酒に目のない僕たちはこの国を急遽予定に組み込んだのだった。


トルコのトラブゾンを20時に出たバスは国境の手続きを終え、翌朝3時(グルジア時間5時)にクタイシに着いた。


グルジアのイミグレは横浜トリアンナーレのような中途半端な現代芸術風

本当になにもない道端で下ろされ途方に暮れる

下ろされた場所が聞いていたマクドナルドとカジノがある場所ではなく。夜道のなにもないところであった。

ひと気もなにもない。とにかく光のある方に歩き出すと、暗闇から馬のいななきが聞こえる。馬が起きて、立ち上がってくる。まさか襲っては来ないだろうが、恐怖感はある。

馬を刺激しないよう、そっと歩いていると、コンビニのような商店が見えてきた。ここまで全く人がいないので、開いている商店の前で朝を待つことにする。


店の前に座っているとパンの配達のおじさんが商品のパンをくれた。この国の第一印象は最高!!

1時間ほどたち夜も少し明けてきたころ、店の人にセントロ(真ん中)を聞いて歩き出す。15分ほど歩くとガソリンスタンドの向こうに銀行(ATM)があり、お金を下ろすことができた。

そこでタクシーを拾い、『メディコ&スリコの家』を告げる。迷いながらもタクシーは宿の前に着いた。

朝早いので申し訳なさげに、ドアの前に立つと、スリコおじさんが手招きをしてくれた。半地下のような部屋に通される。柿と緑の実をたくさんくれて、さらには角のコップにワインだ。これが“人間世界遺産”スリコ劇場の幕開けである。


いきなり自家製ワインの蔵に案内され、問答無用に飲まされる

ほぼ徹夜だったので、昼過ぎまで眠り、起きると昼食が用意されていた。しかし、これが昼食兼夕食。昼の14時から夜中12時までの宴会となったのであった。

豪華な昼ご飯。メディコおばちゃんは一日中料理を作ってくれる

楽しげに飲む嫁。もちろん置けないコップだが、幸せそう

僕もサムライの絵が書いてある帽子をかぶらされ、床にある酒を口でつまんで一気飲みをさせられた

乾杯をして、一杯飲むごとに抱き合う。スリコとの距離がどんどん近くなっていく

酔っぱらうとスリコは妻のメディコにキスを求める。この夫婦仲も世界遺産だ

結局2泊している間は飲み続けた。日本人4人と韓国人2人の酒が強いメンバーで良かった

とはいえ、二日酔いの頭のまま、一応観光もした。クタイシの教会は美しい。

自然の中に現れる荘厳な教会

ヨーロッパとはひと味違う重い十字架が立っていた

ここに来るまで、存在すら知らなかった国・グルジア。スリコ&メディコ夫妻のおかげで、僕のオススメの国ナンバーワンはグルジアになった。

■グルジア/クタイシ安宿(民家)情報


名前:スリコ&メディコの家
住所:民家なので控えます(写真にはありますが……)
・ダブルルーム・ホットシャワー、トイレ共同・wifiなし・キッチンどころかメディコが朝、夕作ってくれます。ワインは飲み放題
・予約なしの飛び込み。ひとり30ラリ(1800円)
・バスターミナルから徒歩30分ほど。真ん中の広場からは徒歩10分
・人間世界遺産になるぐらい二人は親切
・バスターミナルからセントロの広場を目指す。セントロの広場からトビリシ通りの81と83の間を目指す。そこを左折した右手6番のところ。セントロの手前からタクシーで7ラリ(420円)

2013/11/05

【トルコ/カッパドキア】 名作が持つ力強さ〜モコモコ岩の奇妙な風景〜

ニョキニョキと生えるキノコのような岩に穴が空いている。人が住んでいたのだとか

“奇妙な岩"を想像して、夫婦岩やリアス式海岸しか思い浮かばなかったのは、僕がやっぱり日本人だからだろう。日本にはそれぐらいしかないが、世界の奇岩はレベルが違う。カッパドキアは誰が来てもその壮麗さに驚くこと確実だ。

ギョレメ村にも少しだけ奇岩はあるのだが、たいていの見所は遠いので、ここではツアーが有利だ。何軒か旅行代理店を当たったが、どこも割引をしてくれなかったので、ほかより10TL安かった宿(ドラモーテル)と提携している代理店でグリーンツアー(ひとり100TL=5000円)を申し込んだ。

ツアーで最初に訪れたのが、ピジョンバレー(鳩の谷)だ。
なぜこのような名前かは分からないが、たっぷりと奇岩を堪能できる。


写真ではすべての家がミニチュアのように見える

絶景の前で笑顔なのは、近所の土産物屋のおっちゃんに、オマケをもらったから



次に向かったのは地下都市。迫害されたキリスト教徒が住んでいたらしい。期待していたほどではなかったが、ワイン蔵や食料貯蔵庫、キッチンなどもあり、2万人が暮らせるというとてつもない広さであった。

地下都市はバタバタと追い立てられるように見た
次に向かったのはウフララ渓谷。カッパドキアに来て、「なぜ渓谷のトレッキング?」と思ったが、ツアーに組み込まれているので仕方ない。川沿いの美しい道を1時間ほど歩かされた。その後昼食となった。


キレイではあるのだが、なんとなく納得がいかない

顔に見える岩もある。中国人なら馬や龍などあだ名をつけそう

 午後はもうひとつ大きな遺跡に登り、最後は、お約束のトルコ石お土産店に連れて行かれる。チャイはもらったが、買う気がないとみるとすぐに引き下がるいい店だった。

午後に登った遺跡。巨大な蟻の巣のようだ

岩を削り、装飾もされている。地下都市と同じく、中にはキッチンや礼拝所などがある

ツアーの値段はなかなかのものだが、個人では行きづらいところなので、よしとしよう。

翌日は、自分たちでバスに乗り、隣町のウチヒサルに行った。ここにも奇妙な岩の城塞があるのだ。入場料が10TL(500円)だったので、周りで猫と遊んでいたら、おじさんが手招きをして、遺跡の裏側を案内してくれた。


ウチヒサルの城塞前で妙に人懐っこい猫を発見

これが城塞。土産物屋も多い。ここで売っていた甘いごまピーナツはうまかった(5TL=250円)

高台に位置するので、カッパドキアの岩が見渡せる。まさに絶景

この風景を見知らぬおじさんと洞窟から眺めるというシュールな光景

この岩はさすがに誰かが後から載せたのでは……。自然は分からない

カッパドキアは世界に名だたる観光地だけあって、来て損はない。いわば『三国志』のような読み継がれてきた名作のような場所であった。


トルコのお守りである“目”。新築の家や車にも付ける。小さいものなら1TL(50円)から手に入る


■カッパドキア(ギョレメ)→アンカラ バス移動情報

バス会社/Nevsehirliler(ネヴィシュヒレラー)
料金/40TL(2000円)
時間/6~7時間



■ギョレメーウチヒサルバス移動情報

バス会社/不明(ローカルバス)
料金/2.5TL(125円)
時間/10分ぐらい
・ギョレメのバスターミナルでウチヒサルに行きたいというと、ローカルバスを指差してくれる
・かなりの急坂なので、行きは奥まで行って、下りてくる方がいい。下りる場所は、土産物売り場がある、次の停車駅。説明が難しい……


■トルコ/カッパドキア ギョレメ安宿情報

名前:Dora Motel ドラモーテル

住所:Müze Caddesi No: 4, Göreme-Nevsehir, Goreme
電話:?
mail: ?
・11ベッドドミ・ホットシャワー、トイレ共同・wifiあり・キッチン(お湯わかすだけ)あり、ひとり30TL(1500円)。当日飛び込みで行った
・情報ノートあり。そんなに有益な情報はなかったが……。日本人だけでなく韓国人、ヨーロピアンの利用も多そうだった
・宿のオーナー(おばちゃん)のみ英語が通じる
・ギョレメのバスターミナルから徒歩5分ほど
・ギョレメの町にスーパーあり
・レストランは観光客向けで高い。ケバブ屋(5TL=250円)で食べた



2013/11/04

【トルコ/トラブゾン2】おいしいイワシとビールがあれば、私はとても幸せ

港町のトラブゾン。黒海で獲れた新鮮なハムスィ(イワシ)がいっぱい。

トラブゾンは、イランビザを取る以外は特に見所のない場所だと聞いていた。
が、決してそんなことはない。
私の中で、トラブゾンはトルコイチお気に入りの街となった。

その一番の理由は、おいしい「イワシ(ハート)」が食べられること!
黒海に近いここトラブゾンでは、新鮮でおいしいイワシを出す店が多く、魚好きの私たちにはたまらない街だった。

だいたい1皿8TL(約400円)を2人で分けてちょうどいいたっぶりサイズ。
トルコ料理の多くはパンが無料でつくためお腹を膨らませるには十分だ。
別にお米を頼むこともできる。フィッシュスープもおすすめだ。


絶品だったフィッシュスープ。
これに関しては、トルコ料理が世界三大料理に入っていてもよしとする。

で、またそのイワシにはビールがよく合う!
トルコは言わずと知れたイスラム国家だが、思っていたよりずっと戒律はゆるいようで
特にトラブゾンでは(先に紹介したイズミールもそうだが)普通に酒屋を見つけることができる。

街中には1日5回コーランが流れてはいるが、みんな特に気に留めるでもなく
むしろ「ちょっとうるさいな」と思っているのではないかというほどの反応のなさ。

一応、お酒を買うと慎みをもってか黒いビニール袋に包まれて出てくるが…。
私たちもアホ外国人だと思われないよう「昼と夜で行きつけの酒屋を変える」という頭脳プレイで
楽しすぎるイワシ with ビールライフを送った。
(一応、ビザを待っているという名目あり)

美しいイ・ワ・シ(ハート)

ビールを一緒に飲みたいので、ロカンタ(食堂)からの持ち帰りが定番。
サラダ、パンはセットで付いてくる。
ビール(EFES)は軽い味でいくらでも飲めそう(1本4.5TL1=約225円)。

トラブゾンの街が楽しいもうひとつの理由は、かなり広範囲に広がる商店街だ。
街の中心部にはしゃれた洋服屋が並び、さらに東へ向かって奥へ奥へと進むと
市場や日用雑貨店などがひしめき歩いているだけでワクワクしてくる。
(毎度のことながら、カラフルな洗面器を見ると買いたい衝動を抑えるのが大変)

街行く人々も陽気でやさしく、10分ほど通りを行けば、
パンをもらったりミカンをもらったりと至れり尽くせり。たくさんのやさしさに触れることができる。
うーんトルコ、やっぱりいい国だ。

古い家並みをかきわけながらの路地歩き。

高台に上れば、小躍りしたくなるような美しい街が見える。
(イラン用に購入したロングスカート¥250 をはいて)

小学校の前を通りがかるとリコーダーの演奏を聞かせてくれた。
後、先生に呼び出されて怒られる。ごめんね!!

マネキンもこの通りトルコ風。体の線を美しく見せるおしゃれコート。

トラブゾンで有名なのが「デカイパン」。
(名物がデカイパンという飾り気のなさも、トラブゾンを好きにさせる理由のひとつ)

顔の大きさには定評のある私だが、トラブゾンのパンと並べば小顔に見える。てへてへ。

キレイな野菜に囲まれた、いい顔してるおじさん。

パン屋を覗いていたら釜の中まで見せてくれた!
あと、食べかけの昼食もわけてくれた!

街中で出会ったおじいさん。何を言っていたかは不明。基本的に顔の距離近し。

街歩きのお気に入り。ゆでとうもろこし(2TL=約100円)。

デカイパンを物色するトルコおばさん。
いいシーンだな、と思う。

おいしい食事と、人のやさしさ──
トルコの醍醐味を存分味わうことのできる街。

イランビザもいいが、イワシもいいぞ。トラブゾン。