ニョキニョキと生えるキノコのような岩に穴が空いている。人が住んでいたのだとか |
“奇妙な岩"を想像して、夫婦岩やリアス式海岸しか思い浮かばなかったのは、僕がやっぱり日本人だからだろう。日本にはそれぐらいしかないが、世界の奇岩はレベルが違う。カッパドキアは誰が来てもその壮麗さに驚くこと確実だ。
ギョレメ村にも少しだけ奇岩はあるのだが、たいていの見所は遠いので、ここではツアーが有利だ。何軒か旅行代理店を当たったが、どこも割引をしてくれなかったので、ほかより10TL安かった宿(ドラモーテル)と提携している代理店でグリーンツアー(ひとり100TL=5000円)を申し込んだ。
ツアーで最初に訪れたのが、ピジョンバレー(鳩の谷)だ。
なぜこのような名前かは分からないが、たっぷりと奇岩を堪能できる。
写真ではすべての家がミニチュアのように見える |
絶景の前で笑顔なのは、近所の土産物屋のおっちゃんに、オマケをもらったから |
次に向かったのは地下都市。迫害されたキリスト教徒が住んでいたらしい。期待していたほどではなかったが、ワイン蔵や食料貯蔵庫、キッチンなどもあり、2万人が暮らせるというとてつもない広さであった。
地下都市はバタバタと追い立てられるように見た |
キレイではあるのだが、なんとなく納得がいかない |
顔に見える岩もある。中国人なら馬や龍などあだ名をつけそう |
午後はもうひとつ大きな遺跡に登り、最後は、お約束のトルコ石お土産店に連れて行かれる。チャイはもらったが、買う気がないとみるとすぐに引き下がるいい店だった。
午後に登った遺跡。巨大な蟻の巣のようだ |
岩を削り、装飾もされている。地下都市と同じく、中にはキッチンや礼拝所などがある |
ツアーの値段はなかなかのものだが、個人では行きづらいところなので、よしとしよう。
翌日は、自分たちでバスに乗り、隣町のウチヒサルに行った。ここにも奇妙な岩の城塞があるのだ。入場料が10TL(500円)だったので、周りで猫と遊んでいたら、おじさんが手招きをして、遺跡の裏側を案内してくれた。
ウチヒサルの城塞前で妙に人懐っこい猫を発見 |
これが城塞。土産物屋も多い。ここで売っていた甘いごまピーナツはうまかった(5TL=250円) |
高台に位置するので、カッパドキアの岩が見渡せる。まさに絶景 |
この風景を見知らぬおじさんと洞窟から眺めるというシュールな光景 |
この岩はさすがに誰かが後から載せたのでは……。自然は分からない |
カッパドキアは世界に名だたる観光地だけあって、来て損はない。いわば『三国志』のような読み継がれてきた名作のような場所であった。
トルコのお守りである“目”。新築の家や車にも付ける。小さいものなら1TL(50円)から手に入る |
■カッパドキア(ギョレメ)→アンカラ バス移動情報
バス会社/Nevsehirliler(ネヴィシュヒレラー)料金/40TL(2000円)
時間/6~7時間
■ギョレメーウチヒサルバス移動情報
バス会社/不明(ローカルバス)料金/2.5TL(125円)
時間/10分ぐらい
・ギョレメのバスターミナルでウチヒサルに行きたいというと、ローカルバスを指差してくれる
・かなりの急坂なので、行きは奥まで行って、下りてくる方がいい。下りる場所は、土産物売り場がある、次の停車駅。説明が難しい……
■トルコ/カッパドキア ギョレメ安宿情報
名前:Dora Motel ドラモーテル住所:Müze Caddesi No: 4, Göreme-Nevsehir, Goreme
電話:?
mail: ?
・11ベッドドミ・ホットシャワー、トイレ共同・wifiあり・キッチン(お湯わかすだけ)あり、ひとり30TL(1500円)。当日飛び込みで行った
・情報ノートあり。そんなに有益な情報はなかったが……。日本人だけでなく韓国人、ヨーロピアンの利用も多そうだった
・宿のオーナー(おばちゃん)のみ英語が通じる
・ギョレメのバスターミナルから徒歩5分ほど
・ギョレメの町にスーパーあり
・レストランは観光客向けで高い。ケバブ屋(5TL=250円)で食べた
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