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2013/06/03

【インド/マイソール】現在の庶民と、昔の金持ち

心身ともに癒された天国ハンピを後にし、次に向かったのは「マイソール」。
ホスペットからの寝台バスで約11時間(2人で1000ルピー=約1800円)。
なんと席はダブルベッド型という何だかやらしいバスだった。
(いや、うそです。広々足が伸ばせて大変快適でした。
バスの左サイドはシングル、右サイドはダブル。カーテンがひけるのでプライベートスペースが守られる)

バスに乗り込むと、私たちの席でインド人家族がカレーを広げて食べていた、
というちょっとしたアクシデントがあったが、爆睡の末、無事到着。

マイソールは、インド南部カルナータカ州で2番目の規模を持つ都市。
都市より田舎嗜好の私たちは、「移動ついでに寄ってみる」程度で実はあまり期待していなかった。

が、街の中心に位置するデーヴァーラージ・マーケットへ出向き、一気にテンションが上がった。
“都市”という言葉に惑わされたが、がっちり人々の生活が見える市場が広がっていた。

カラフルな日用品。微妙な色の水壷など、ついつい買いたくなる。
(旅の供にはジャマすぎるので思い止まる)

金物屋。「カレー皿、必要かも」と一瞬思ってしまう。
(列車の中でインド旅行者のカバンの中を覗くと、家族分のカレー皿が入っていてビックリ!)

インドではあまりきれいな宿に泊まったことはないが、掃除道具は充実している。

所狭しと並ぶ野菜。

南インドで食べてみたかったレッドバナナを発見(3本15ルピー=27円)。
実がしっかりしていて濃厚な甘み。おいしー。

女性が髪につけている生花の髪飾り店がずらりと並び、甘い花の香りが漂う。

毛店……。

ちゃんと(?)マイソールの観光地である「マハーラジャ宮殿」にも行ってきた。
とにかく「ゴージャス!」「広い!」「ここで暮らすって…」「どこでゴロゴロするんだ」
「家族との距離があってさびしそうだ」という感想の連続だった。

入場料1人200ルピー(約360円)の中にはオーディオガイド代が含まれていたため
「日本語」を借りてみると、非常に充実した説明を聞くことができた。
1枚の絵、1つの置物に対し、5分ほど話を続ける充実ぶりである。
あまりに充実し過ぎていて、歩調と説明がまったく合わない!
さすがだぜっ!

インドのお金持ちのおうち。

中は一切撮影禁止なので、外観をもうひとつ。
床が石なので「転んだら痛そう」という感想もありました。

2013/05/28

【インド/ハンピ】ここはインドの天国

岩と遺跡と自然があふれるハンピ

インドを旅すると、インドが大好きになる人と大嫌いになる人がいるとよく言われる。
が、私たちの場合、我々は「LOVE!!(比較的ね、比較的)」なのにも関わらず、
終始、旦那はインドに嫌われていた…。

先刻の入院にはじまり、その後も風邪、下痢、しまいには捻挫までし、
足を引きずりながらの日々だった。
(この捻挫は長引き、1ヵ月後の現在やっと治った)
(派手に足を引きずっているので、足を怪我している物乞いは夫には無心しないのだった!)
注:私はとっても元気!あはあは。

また、ここインドで夫は実はスパイスが苦手だったことが発覚した。
(こんなに毎食、過剰なスパイスを摂取することがなかったので自覚がなかった)
カレーを口に運ぶ度、7割近くのご飯が口からポロポロと出ている様子を見て
(きたない!でもこれも自覚なし)
「これはいよいよやばいな…」と、良妻・友紀子はずいぶん思案したものであった。

そんな夫もみるみる元気になる村。
それが「ハンピ」である。



【天国な理由1】のどか

人や車、リキシャで溢れていた今までの街とは一転し、とにかくのんびりしていて癒される。
悪質な客引きも、人の命など物ともしない暴走車もいない。
タラタラと歩ける。ただそれだけで、ピリピリとしていた精神がときほぐされた。

数十分でぐるっと回れてしまうのどかな繁華街(?)。
数日の滞在で村人と顔見知りになれる。

村の中を歩くたくさんのヤギ。
朝から夜まで「メーメー」という牧歌的なサウンドに包まれる。

青空アイロン

【天国な理由2】人がやさしい

南インドの田舎で暮らす人々はみなシャイでやさしい笑顔を見せてくれる。
外国人旅行者がめずらしいらしく、握手や写真を求められることも少なくない。
英語は話せなくても「ハッピーハッピー(あなたに会えてうれしいよ)」なんて
伝えられるとホロリとしてしまう。
※ ハンピはオンシーズンには多くの欧米人旅行者で溢れるため村人の外国人相手は慣れたもの。
  ヒンドゥー教聖地のため周辺地域から多くのインド人が訪れる。

子どもたちに囲まれる夫。みんなクリクリの目でかわいい。

一度話しをした数分後、「家族を連れてきたから一緒に撮って」と言うおじさん。

遺跡そっちのけで。政治家か。

【天国な理由3】食べ物がおいしい

本当は一番最初に挙げたかった理由ですが、毎回ご飯の話ばかりで
食いしん坊と思われてはいけないと思い「理由3」としました。

欧米人に人気の観光地とあって、小さな村にも関わらず洗練されたおいしいレストランが多い。
それも、旅行者心を鷲掴みする工夫をこらしたメニューの数々が。

毎日通って食べた「シズラー」。
熱い鉄板の上にたっぷりのキャベツが敷かれ、その上にご飯とこれまたたっぷりの野菜と
ホワイトクリームととろ~りチーズ。
鉄板のジュージューいう音を聞くだけでよだれが出る。
夫の体調が回復したのも「シズラー」のおかげと言っても過言ではない。@CHILL OUT

同じくCHILL OUTで食べたパスタ。
どのパスタもとーってもおいしく、こちらも毎日食べた。

インドのフルーツはどれも安くて甘くてうまいっ!!

写真では伝わらないが“冷え冷え”のラッシー。
インドのラッシーはぬるく「冷たかったらもっとおいしいのになぁ」といつも思っていた。
その気持ちを汲んで、冷たいラッシーを出すことにしたそうだ。
これだよ、これ!インドで初めて体験した「ちょっとした工夫と気遣いメニュー」。

【天国な理由4】宿が良い

実はこれがもっとも大きな理由かもしれない。
私たちが泊まったのは、インド人の旦那さんと日本人の奥さんが経営する「カルヤン・ゲストハウス」。
それに1歳になるサイちゃん。とても素敵なご家族で、お会いできてよかった。

旦那さんがピカピカに掃除してくださった部屋はとても清潔で快適。
ホットシャワーが出る水周りもとてもきれいて、それだけでまたまた癒された。

私たちが泊まる大抵の安宿は、何かちょっと気持ち悪いのが常だ。特に水周り。
ベッドもたぶんほんのり臭いし汚いけど、気がつかないふりをして
どこででも寝られるようになっているだけ。
だから、わーっと体を伸ばせるような宿に久しぶりに泊まると、それだけで泣けるのだ。

旦那さんとの出会いからインドでの出産、生活などについて書かれたエッセイが出ています。
私の人生、アンハッピ~!? インドで結婚するなんて思ってもみなかった

散らかした部屋…。それだけ幸せだった。

【天国な理由5】ゆるい観光地

がっつり観光地は、費用が高いし疲れる…。
そんなダメダメ旅行者の私たちにとって、「これでいいのか!?」と思わせるほど
野放しで、それでいてたくさんあって、ギョっとする景色のハンピは
とても満足度の高いものであった。

村の中心にあるヒンドゥー寺院「ヴィルパークシャ寺院」。

世界遺産に登録されている村中で見られる遺構。
と、「何!?」という奇岩。

ママチャリに乗って遺跡めぐり。
後半は乗っているというより、主に自転車を担いで岩の上を移動。

疲れたら遺跡で休憩。虫と鳥が友だちです。

遺跡保護のためかつて旅行者が集まっていたメインロードは取り壊されている。
のんびりした村に劇的な変化が起こっているのだ。
次にまたハンピを訪れたときには、まったく違う場所になっているのかもしれない。

開放的な景色と、ゆっくりと流れる人々の生活。
ゆるやかで温かい時間の流れが、「ちょっと立ち止まりなさい」と肩を叩いてくれたような、
そんなのんびりとしたハンピでの1週間だった。

2013/05/24

【インド/ アジャンタ】 インド人に酒をおごられる

タイトルのような出来事があったが、写真が全然ないので、先にその日の観光スポットについて少しだけ。

エローラの巨大石窟の次は5世紀に描かれたというアジャンタの仏教壁画を見に行った。

エローラと同じように石を掘って作った寺院。壁に残った壁画がここの見所だ

描かれた現地人は思っている以上に黒い

ブッダが仏像や仏画として信仰対象になったのは5世紀ぐらいのことらしい。
それ以前はストゥーパ(仏塔)があっただけだという
このように岩山に石窟が掘られている

東北の農民がエドはるみのモノマネをしているかのような姿。この日も気温は40℃越え

エローラと連続で見たので、感激が薄れてしまったが、十分に太古の仏教世界を堪能できる遺跡であった。

アジャンタの遺跡を見物して、アウランガバードの街に戻ってきたのは16時過ぎ。なによりこの暑さだ。インドの街としては珍しくバーレストランがあるので、ビールと早めの夕食をとることにした。

チキンをスパイスにつけて焼いたもの。まさにインドのマサラ味。舌に刺激が走る

チキンティッカを注文し、久しぶりのビールをのどに流し込む。炎天下を歩き続けた体に冷たい力水が心地よい。
インドでは宗教的な理由で酒はあまり良くないものとされている。ただ、インド人の90パーセント以上が酒を飲んでいるらしいが……。

周りを見わたすと、度が強く、味が悪いインド産ウイスキーやラムを水で割り、インド人がひとりでがぶ飲みしている。90ミリほどの小瓶をつまみもなしにひっかけ、まるで立ち飲み屋に来たかのようにゴクゴクと飲んで、足早に去っていく。また酔っぱらうと、携帯で誰かに電話をして大声で笑っている。日本人から見るとインドの飲酒文化は発展途上だといえよう。

そんなとき後ろに座っていたインド人に話しかけられた。
「どっから来たんだ」
「日本だ」
彼の名はパティル。ベンガロールから作物の種や苗をセールスに来たらしい。すでにビールを4、5本空けてご機嫌のようだ。オクラやキュウリが成長した写真の入った仕事のパンフレットを見せてくる。
ちなみにパティルは英語が話せないらしく、最初の会話以外はヒンドゥー語だ。しかし、酒飲みに言語は必要ない。どちらも酔っぱらっているから。

この後ベロベロになる二人(嫁は心配していたらしい)

僕らの酒のピッチも上がり始め、差しつ差されつの宴となった。
その後も彼の家族写真を見ながら、「実は正式に結婚できていないんだ……」との相談を受けたり、「日本とインドは友好国だ」と抱きつかれたり。

ただ、パティルが酔っぱらいすぎて、何度も会計を払おうとしているのを見て、日本での自分の酔っぱらいぶりを思い出した。

あまりにパティルの握手攻撃がうっとうしくなってきたので、チェックをしようとしたら、お店の人が「あちらからいただいております」と言う。

会計は550ルピー(990円)。インド人にとってはなかなかの額だ。

僕らが帰るというと寂しそうな顔をするパティル。彼の家庭での幸せを祈って、ホテルに戻った。

宿に帰るとドラえもんがやっていた。
インドでは毎日8時間ぐらいドラえもんが流れている(内容かぶり多し)

♫アウランガバードの酔っ払いソング
『酒よ』吉幾三


2013/05/23

【インド/エローラ】 人知の想像を超える巨大石窟寺院

8世紀に工事が始まったカイラーサナータ寺院(16番)は完成に100年以上かかったという。岩山をコツコツとノミで切り出す作業を思うと気が遠くなる


デリーで2度目の点滴後、メキメキと回復傾向にある夫です。鶏肉の犬食いはやはりやめておくべきですね……。

インドの首都・デリーからエローラ、アジャンタという見所への入り口の街・アウランガバードまでは夜行列車で移動。23時間の長旅&外気は40℃越えなので贅沢に3Aというエアコン車両を予約した(1340ルピー=2412円)。


アウランガバードに着いた翌日、石窟寺院で有名なエローラに向かう。アウランガバードのセントラルバススタンドで聞いてみると12番のバスに乗せられた。
(約45分 28ルピー=50円)

入場料250ルピーを払いまずは見所の16番を鑑賞。なんとエローラには巨大な石を切り開いた寺院が34個も集まっているのだ。


内部はこの大きさ。これって石を削って作ってるんだよね。 インド人はすごいわ

デカさと時代感で久しぶりに遺跡に感動!

壁に刻まれたレリーフも芸が細かい

修学旅行で来ているインド人団体客に記念撮影を頼まれ、まるで引率の先生のような扱いに……

10番石窟のブッダは厳かな雰囲気だった。1〜12番は仏教寺院。13〜29番はヒンドゥー教寺院。30〜34番はジャイナ教寺院と時代によって信仰対象が分かれている

インド人観光客はヒンドゥー教以外の仏像などを敬う感覚がないのかもしれない

29番以降、歩きでは遠いのでオートリキシャに乗った。20番から29番、32番を回り、16番まで送ってもらう(100ルピー)

ヒンドゥー教寺院の真ん中にはシヴァ神のリンガが奉られている

素朴な造形の神々に思いを馳せる



古来も現在も北インドのような過酷な自然の前では人は祈ることしかできなかったのだろう。このあまりに巨大で存在感がある寺院群は、見に来たものの人生の儚さを浮きだたせる。

見に来て良かったと思える遺跡だった。


♫ エローラ遺跡ソング
『銀の龍の背に乗って』中島みゆき



2013/05/17

【インド/デリー】夫、二度目の病院送り

車、リクシャ、人が入り乱れるニューデリーの街並み

保険会社のブラックリスト入りしてしまうのではないだろうか…。
バングラデシュ、ネパールに続き、インドでもまさかの病院&点滴である。夫が──。

その日は、アグーラーからデリーまで約4時間の列車移動。
夏休みシーズンのためかAC席(エアコン付きの席)がとれず、
SLクラスと言われる小さなファンだけが回っている車両での移動となった。

列車は当たり前のように3時間遅れてやってきて、
到着直前に指定ホームが変更になった。バタバタだ。

窓からは強い日差しとともに、
ドライヤー「HOT」「強」を上回る風が轟々と吹き込み、全身を包む。
脳の奥の方がボーッとなりかけるのを、必死の水分補給(ペットボトルの水もお湯になっている)
で何とか堪えるような過酷な3+4時間だった。

それも良くなかったのだろう。
体力低下した夫の体に入り込んだバクテリアがまたしても牙をむいた。

その夜39度の熱を出し、「病院へGO!」となったわけだ。

病院は簡素な設備の「町医者」の風情であったが保険のキャッシュレス診療可で、
フラフラの夫に、あっという間に2本の点滴が注ぎ込まれた。
薬も処方され、効果・飲み方などを適切に説明してくれる素晴らしい医師だった。

さらにアシスタントに指示をし、冷え冷えのおいしいオレンジジュース1リットルパックまで用意してくれた。
激うまだったので、私もコソコソと2杯ほど頂戴した。

点滴によりだいぶ体調が安定したため、宿に戻り静養。
デリーでは特に観光することもなく3泊、ゆっくりと体を休めた。

原因は今回も「細菌による感染症」いわゆる「食当たり」だ。
(もうこれしか診断のしようがないのかもしれないけど…)
それだけアジア界隈には高熱を出させる強力細菌がウヨウヨしているということだろう。

今回、私は何ともなかったことを考えると、おそらく原因は「鶏肉」ではないかと思う。
数日前、骨付き肉をしがみながらニコニコ顔の夫を見て
「おいおい元気だな。犬かよ」と思ったのを思い出した。

たぶん唯一、夫が食べていて、私が食べていないものだ。

考えてみればこの暑さの中、さらに停電の多いこの国で、
鮮度の高い安全な肉にありつくのは大変な話だ。
インド人はお腹こわしたりしないのかなぁ、とよく思っていたのだが、
多くはベジタリアンで肉を食べないからかもしれない!(発見)

その後は何とか順調に回復し、ホッと胸をなでおろした夫と私であった。
またしても「健康」の大事さが身にしみる出来事でした。

*またご心配お掛けする内容ですみません。今現在はかなり元気に過ごしております!!
 これからも健康・安全第一で旅を進めます。

列車移動中。すでにぐったりとした表情。

病院で点滴をうける夫。
ゆっくり眠れるように電気を消してくれた室内で、妻必死の隠し撮り。
(もちろんものすごく心配している)

病院で処方された薬。
瓶入りの咳止めシロップを飲んだ後、発熱時以上に夫がフラフラに。
やばい成分がたくさん入っていそうなので服用停止。恐ろしい。

その後、ソフトクリームにがっつけるくらい元気になりました!

ニューデリーの旅人名物(?)「おくら丼」
あっさりしたしょうゆ味でおいしい。

人懐っこい笑顔で「写真撮って」と言うものの、レンズを向けると真顔になる
買い物途中の少年。