この向こうがバングラデシュ・インドの国境なんて島国育ちには想像がし難い |
すっかりバングラの暑さにやられた僕らは、バングラの北東、シレット経由のタマビル国境越えをあきらめ、北西のブリマリからインド・ダージリンを目指すことにした。
本当はインドの東側、ナガランドも見てみたかったが、次回の旅に回すことにしよう。
4月7日、バングラデシュとインドの国境の街・ブリマリまでのバスチケットをダッカ中心部のモディジールに買いにいった僕らは衝撃の事実を知らされる。
明日8日はホルタル(ストライキ)ですべてのバスが動かない。さらに今回のホルタルは規模が大きく、9日、10日も続く予定があるという。
せっかく歯も治ったのにダッカに閉じ込められると面倒だ。出発が3時間後に迫った切符を購入し、慌てて荷物をまとめた。切符は1600TK(1920円)と割高だが、ダッカの中心部から国境を越え、インドのシリグリという街まで行ってくれる。19時間走る国際バスだ。
夕方18時、ダッカの中心・モディジールをバスは出発し、次の日の朝5時に国境の街・ブリマリに到着。
ブリマリにあるバス会社・BRTC(SYAMORI)の事務所。ここで国境が開くまで4時間近く待たされた |
ずさんな管理のパスポート(笑)。国境で出国税300TKと手数料50TKを支払うとバス会社の人がイミグレまで連れて行ってくれる |
国境沿いの売店で地元民に声を掛けられる。カメラを向けると親子が照れていた |
朝8時半頃、バングラデシュ側のバス事務所でのんびり待っていると、人がみんな動き始めた。僕らも呼ばれ、バス事務所から50メートルほど離れたバングラデシュのイミグレに向かう。父親の名前と仕事など簡単な質問をされ、無事に出国のハンコを押してもらった。
その後、200メートルほど歩くと、もうインドだ。今度はインド側のイミグレで入国のハンコをもらう。
しかしここで僕たちは大変なことに気付いた。バスの中に上着とお菓子を入れた袋を忘れてしまったのだ。周りの乗客に聞いても「同じバスが来るからノープロブレムだ」と言っている。
インド側国境を越えて待っていたバスは、もちろん違っていた……。
バスの乗務員を捕まえ、文句を言うが、バスはもう発車しようとしている。
「国境越えで荷物を置いてくるなんて……馬鹿すぎる」
と後悔したその時、なんと一人の男がインド国境まで自転車で荷物を持ってきてくれた!
そして無事にインド側の街・シリグリに着いた。時刻は13時。ダージリン行きの乗り合いジープはなかったので、同じバスの金持ちインド人カップルとジープをシェアする。(1台1300R=2340円 約3時間 僕らは650Rを払った。本来ならジープに10人乗るので一人130R)
この少し大型のジープに普段は客10人が乗る |
ダージリン付近の街は高地にへばりつくようにある |
シリグリからダージリンに向かう途中。茶畑が見事だ |
なんとか24時間の移動を経てダージリンにたどり着いた。しかしここに来てバングラ疲れが一気に吹き出したのか二人とも体調は最悪。幸いダージリンは人種が混じっている土地なのでインド料理以外が楽しめる。街行く人の顔もネパール人・チベット人が多い。
しばらくはこの避暑地で静養に務めるとしよう。
インドは基本的に禁酒の国。だが、ダージリンではビールが飲める!! 着ているのは国境で紛失しかけた例の上着。ダージリンは寒い |
ダージリンの街の中心の広場にて。友紀子にしては珍しく元気のない笑顔 |
犬も元気がない……嘘。アジアではどこの街でも犬はこんなもんです |
♫ダージリンの街ソング
『ミルクティー』遠藤賢司
(小島麻由美カバー)
ボーダーのセキュリティレベルはいかほどでしたか?
返信削除インド高いのでたばこを多めに持ってきたいのです。
ラッシャーAD