「旅人に富を分かち与え、相互に助け合うべき」というコーランの教えによるものなのだろうか。
イランについて2日目。
私たちは早くも、イラン人のやさしさの渦の中にいた。
私たちがタブリーズに立ち寄ったのは、世界遺産にも登録されている
「中東最古のバザール」を見てみたかったから。
タブリーズの中心に位置するバザールは現在も現役。
アーケード内には7,000を超える店が立ち並び、
香辛料、金、服、ペルシャ絨毯、食器…と、どこまでも続いている。
ちょっと疲れたなと思い、立ち止まると
「どうした?」「私にできることはないか」「何でも聞いてくれ」と
見知らぬおじさんたちから、次から々へと声がかかる。
何なんだろうか。この過剰なほどの親切心は。
屋台のご飯だけではお腹いっぱいにならなかったので近くの食堂に入ると
またしても、隣あわせた家族が声をかけてきた。
どうやら「今夜いっしょにご飯をたべないか」と言っているようだ。
……なぜ!? たまたま会っただけなのに?
「私の息子が昔日本で働いていて日本人には世話になった。だから恩返しがしたいのだ」とおばあさん。
何度も熱心に誘ってきてくれる。
なんと…!? 他人からの見返りのない強い愛情を全身にあび、何かこう息が苦しくなってきた。
だって、私から返せるものは限られているから。
結局、私たちは夜、再び家族と会う約束をして別れた。
そして、とぉーーーーーってもお世話になるのだった。
Thanks! ベヘナム!アレーズ!!
※ 一緒に撮った素敵な写真もあるのだが、ここはイスラムの国。掲載するのは控えます。
私たちが一緒に食事をしたのは、パソコン販売店を営む知的な男ベヘナムと
やさしく好奇心旺盛な奥さんのアレーズ、それから、昼に私たちを熱心に誘ってくれたおばあさん。
当然、2人どちらかのお母さんだと思っていたのだが、実は友人のお母さんだという。
おばあさんの息子は、かつて日本に、そして今はペルー在住。
私たちが世界を旅しているというと、すぐに国際電話をかけ
「いつか2人がペルーに行ったときにはよろしくね」と伝えてくれた。
そして、食事の後は、家に来てお茶を飲まないかとのお誘い。
「でも明日はお仕事でしょ?もう遅いし」というと
「そんなことは気にしなくていいよ!」とひたすらにもてなしてくれる。
「家に娘がいるから会っていってよ!」というが時刻は23時をまわっている。
寝ていた娘さんをむりやり抱きかかえてきて一緒に写真を撮ろうという。
泣きじゃくる娘…。ひぃーー、なんかごめんなさい!!
ここまででもお世話になりすぎて息苦しいほどなのに、
まだ何か私たちのために何かしたい、というオーラ満載の夫妻とおばあさん。
アレーズが私に、スカーフとノートを思い出にとくれると、
今度はベヘナムが家の中を見渡し、テレビの横にあった置物を夫へ渡そうとする。
おばあさんは「温かい服は持っているのか? 私の家によって、コートを持っていきなさい」と言う──。
もう本当にこの感じはどう表現したらいいのだろうか。
今日、たまたまレストランで会っただけなのに…。このやさしさ、温かさ、心配そうなまなざし──。
私はもう胸いっぱいで、溺れ死にそう。
ベヘナム家族に安宿に送り届けてもらったのは深夜1時過ぎ。
すると、安宿のおじさんは、「お前らが帰ってこないから(心配で)で眠れなかった……」。
この国家ぐるみの愛情は、もはやプレッシャー!!
これが、イランに着いた次の日、たった1日の出来事。
イランの人々のやさしさの嵐、まだまだこの後も続きます。
※ 圧倒的に良い人の多いイランですが、睡眠薬強盗など事件につながることもあるのでくれぐれも気をつけてください。私たちもかなり警戒して旅していました。
※ 私たちは夫婦で行動しているのでやな思いをすることは一度もありませんでしたが、女性の1人旅ではひどいセクハラもあるそうです。くれぐれも気をつけてよい旅を。
TEL:5512097
・ダブルで510,000リアル=約2,040円
私たちが行ったときはダブルがいっぱいだったため4ベッドある超広い部屋に同費用で宿泊
・プライベートバス&トイレ(ホットシャワー)、タオル、スチーム暖房
・おじさんばかりのスタッフはニコニコしていて親切
・ゴレスターン広場からエマーム・ホメイニーとおりを東へ約200メートル
『歩き方』に載っているSepid Hotelと同じ通り沿い
イランについて2日目。
私たちは早くも、イラン人のやさしさの渦の中にいた。
ヒジャブを着けた女性の姿はやはり新鮮。 この町行く人々とひとたび関われば、受けとめられないほどのやさしさが次から次へと降ってくる。 |
私たちがタブリーズに立ち寄ったのは、世界遺産にも登録されている
「中東最古のバザール」を見てみたかったから。
タブリーズの中心に位置するバザールは現在も現役。
アーケード内には7,000を超える店が立ち並び、
香辛料、金、服、ペルシャ絨毯、食器…と、どこまでも続いている。
屋根の形状が美しいバザール内。 物と人、目に飛び込んできる情報量の多さに頭がクラクラしてくる。 |
ちょっと疲れたなと思い、立ち止まると
「どうした?」「私にできることはないか」「何でも聞いてくれ」と
見知らぬおじさんたちから、次から々へと声がかかる。
何なんだろうか。この過剰なほどの親切心は。
豆とか。 |
立派な豚足。 |
2階建てになっているバザールも。とにかく広くて迷ってしまう。 |
バザールには、モスクや神学校も併設されている。ブルーのタイル装飾がきれい。 |
ここでも声をかけてきてくれた男性が。だいぶ立ち話をした後、ハリーポッターに似ているという弟を紹介してくれた。ハリーポッターよりハンサムだった。 |
お腹がすいたのでアーケードから一旦出て、人が集まっていた屋台へ。 |
つぶしたゆで卵とじゃがいもを薄いナンで包んで食べる。20,000リアル=約80円。 |
屋台のご飯だけではお腹いっぱいにならなかったので近くの食堂に入ると
またしても、隣あわせた家族が声をかけてきた。
どうやら「今夜いっしょにご飯をたべないか」と言っているようだ。
……なぜ!? たまたま会っただけなのに?
「私の息子が昔日本で働いていて日本人には世話になった。だから恩返しがしたいのだ」とおばあさん。
何度も熱心に誘ってきてくれる。
なんと…!? 他人からの見返りのない強い愛情を全身にあび、何かこう息が苦しくなってきた。
だって、私から返せるものは限られているから。
食堂のメニュー。わかるきっかけが一箇所もない…。 |
よくわからないまま頼むとスープがきた。 |
結局、私たちは夜、再び家族と会う約束をして別れた。
そして、とぉーーーーーってもお世話になるのだった。
Thanks! ベヘナム!アレーズ!!
夜20時。ホテルまで車で迎えにきてもらい、おしゃれなお店でおいしいイラン料理を堪能。 おいしい!イランでは食事も人も床に座って食べるのが伝統スタイル。 |
巨大ナンに驚く私たちと、その様子をみて笑う家族。 |
※ 一緒に撮った素敵な写真もあるのだが、ここはイスラムの国。掲載するのは控えます。
私たちが一緒に食事をしたのは、パソコン販売店を営む知的な男ベヘナムと
やさしく好奇心旺盛な奥さんのアレーズ、それから、昼に私たちを熱心に誘ってくれたおばあさん。
当然、2人どちらかのお母さんだと思っていたのだが、実は友人のお母さんだという。
おばあさんの息子は、かつて日本に、そして今はペルー在住。
私たちが世界を旅しているというと、すぐに国際電話をかけ
「いつか2人がペルーに行ったときにはよろしくね」と伝えてくれた。
そして、食事の後は、家に来てお茶を飲まないかとのお誘い。
「でも明日はお仕事でしょ?もう遅いし」というと
「そんなことは気にしなくていいよ!」とひたすらにもてなしてくれる。
「家に娘がいるから会っていってよ!」というが時刻は23時をまわっている。
寝ていた娘さんをむりやり抱きかかえてきて一緒に写真を撮ろうという。
泣きじゃくる娘…。ひぃーー、なんかごめんなさい!!
豪華なお宅で大きなザクロやお茶をごちそうになる。 |
ここまででもお世話になりすぎて息苦しいほどなのに、
まだ何か私たちのために何かしたい、というオーラ満載の夫妻とおばあさん。
アレーズが私に、スカーフとノートを思い出にとくれると、
今度はベヘナムが家の中を見渡し、テレビの横にあった置物を夫へ渡そうとする。
おばあさんは「温かい服は持っているのか? 私の家によって、コートを持っていきなさい」と言う──。
もう本当にこの感じはどう表現したらいいのだろうか。
今日、たまたまレストランで会っただけなのに…。このやさしさ、温かさ、心配そうなまなざし──。
私はもう胸いっぱいで、溺れ死にそう。
ベヘナム家族に安宿に送り届けてもらったのは深夜1時過ぎ。
すると、安宿のおじさんは、「お前らが帰ってこないから(心配で)で眠れなかった……」。
この国家ぐるみの愛情は、もはやプレッシャー!!
これが、イランに着いた次の日、たった1日の出来事。
イランの人々のやさしさの嵐、まだまだこの後も続きます。
※ 圧倒的に良い人の多いイランですが、睡眠薬強盗など事件につながることもあるのでくれぐれも気をつけてください。私たちもかなり警戒して旅していました。
※ 私たちは夫婦で行動しているのでやな思いをすることは一度もありませんでしたが、女性の1人旅ではひどいセクハラもあるそうです。くれぐれも気をつけてよい旅を。
■イラン/タブリーズ 安宿情報
HOTEL RAMSAR ホテル ラムサールTEL:5512097
・ダブルで510,000リアル=約2,040円
私たちが行ったときはダブルがいっぱいだったため4ベッドある超広い部屋に同費用で宿泊
・プライベートバス&トイレ(ホットシャワー)、タオル、スチーム暖房
・おじさんばかりのスタッフはニコニコしていて親切
・ゴレスターン広場からエマーム・ホメイニーとおりを東へ約200メートル
『歩き方』に載っているSepid Hotelと同じ通り沿い
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