この透明度の高い海。これぞ南国……ただし真冬 |
モーリシャスと言って思い浮かべるのは、透明な海、トロピカルカクテル……などまさにリゾート! しかし、バックパッカーの僕たちには、そんなリゾートはとても手が届かない。なんと一泊200〜800ユーロ(26000円〜青天井)ぐらいはするのだ。
その中で僕らはなんとか一泊6000円の宿を見つけ出し、予約。マダガスカルからモーリシャスへ飛び立った。
モーリシャスの入国審査は厳しいと聞いていたが、Tシャツ、サンダル姿の僕は目立ったらしい。早速イミグレで止められる。
審査官「帰りの航空券は」
僕「ここにありますよ。3日後にレユニオンに行きます」
審査官「日本に帰る航空券は?」
僕「レユニオンの後、マダガスカルに行って、そこからケニアのナイロビ、エジプトのカイロに行きます。そこで買います」
審査官「なんで日本への航空券を持ってないんだ? 日本への航空券がないと入国はさせない」
僕「カイロで日本行きを買うと安いんだよ」
審査官「……待っとけ」
他の客に次々と順番を抜かされ、僕らともう一人のフランス人パッカーがイミグレに残される……。そのフランス人なんて「こんなことされるなら、マダガスカルに今すぐ帰る〜〜」と叫んでいる。
帰ってきた審査官に職業、今持っているお金、貯金額などを細かく聞かれ、やっと3日間のビザをもらえた。
あわや入国拒否になるところ。貧乏人には異常と思えるほど冷たい対応の国、それがモーリシャスだ。
キレイだけれども真冬だけに入っている人は少ない |
でも海を見ているだけでも心が洗われる。現地人も足だけぴちゃぴちゃ |
2泊のみの滞在なので、宿は空港から近いブルーベイにした。
ここは、海がキレイでシュノーケリングやダイビングにも向いているらしい。早速、海に行ってみたが、7〜8月は南半球では冬。常夏のモーリシャスでも水はかなり冷たい。ヨーロピアンたちはざぶざぶ海に浸かっているが、貧弱日本人の僕たちは、足下を濡らす程度にしておいた。
その代わり、そんなに期待していなかった6000円の宿(レンタルルーム)が素晴らしい。
陽光差し込むキッチンにベッドルームが3つ(テラス付き)。
冷たすぎる海のことは忘れ、久々の自炊に精を出すことに。
料理を作るのは嫁のストレス解消にもなる |
この日の豪華夕食は早めの5時過ぎから。延々と飲み続ける |
この冷凍エビの塩焼きが最高にうまい |
暗くなると無駄に広いリビングでマダガスカルワインを一杯 |
次の日の遅めのブランチはBLTエッグサンド。ビール付きで! |
3ベッドも寝室がある部屋なので、もっとバックパッカーの人数を集めて、長期滞在したらモーリシャスをお手軽に楽しめるかも。ただし、ここの入国審査はもう二度と受けたくないけど……。
■モーリシャス/ブルーベイ安宿(レンタルアパート)情報
公式ページ:http://www.pingouinvillas.com/
住所:94 A Daurades Road, Blue Bay, MRU
Tel: 1 (230) 7583837, Fax: 1 (230) 6373051
・キッチン、リビング、3寝室、テラスなどなんと125平方メートル:扇風機あり・ホットシャワー・wifiスムーズ
・expediaで一泊6000円で予約
・管理人は基本いないが、たまに掃除とかをしている。帰りは、その管理人が500モーリシャスルピー(1500円)で空港まで送ってくれた。タクシーだと600モーリシャスルピー
・パブリックビーチまでは歩いて5分
・パブリックビーチからバスor乗り合いタクシーでロンドンというスーパーまで、約10分(50モーリシャスルピー=150円)。パブリックビーチの周りに少しだけレストランやカフェがあった。