アフリカでありながら、アフリカでない──
まさにそんな表現がぴったりな場所だ。
どこにいても、強盗、ナイフ、銃といった犯罪恐怖がつきまとうアフリカは、
正直、旅するにはかなりしんどい。
街もまともに歩けない上、移動距離は長く、物価もけして安くはない。
ナミブ砂漠が見られないのは少し残念だが、
私たちは早々にアフリカ大陸には見切りをつけ
これからしばらく、ザンジバル→マダガスカル→モーリシャス→レユニオンと
「島めぐり旅」をはじめることにした。
考えてみると、今回の旅に出る前、2人で出かけた先も
台湾、バリ島、ピピ島…と島が多かった。
海の上にポツリと浮かぶ島々は独自の文化、人種の広がりがあり、
行ってみるまでどんなところかわからないワクワク感がある。
「マ・ダ・ガ・ス・カ・ル」「ガ・ラ・パ・ゴ・ス」など、名前の響きだけでそそるところも良い。
かく言う「日本」も島国だ。
……と御託を述べたが、まぁひとまず、危険都市からの避難である。
※もちろん島内にも治安が悪い場所はたくさんあるので十分注意して旅行しています。
どこかヨーロッパを思わせる街並みが広がるザンジバル。 |
いまやナイロビ、ヨハネスブルグを上回る犯罪都市といわれるダルエスサラームから船に乗ってザンジバルへ。 高速船キリマンジャロで約1時間半(1人35ドル スローボートは20ドル)。 ※港には偽チケット売りが多いので注意。正規オフィスでチケットを買うのが安心。 |
まず最初に向かったのは島の南東にある「ジャンビアーニ」。
ダラダラと呼ばれる乗り合いタクシー乗り場で、ジャンビアーニ行きのトラックを探す。
うわさには聞いていたものの予想を上回る偽ダラダラ関係者のしつこい勧誘。
「ジャンビアーニまでは5,000シリングだ」「荷物料金も別に払え」と言ってくるが
実際は2,000シリング、荷物料金も必要ない。
断固として無視をし続け、出発を待つ。
※ 心の中にはスラムダンク安西監督の「断固たる決意」の絵を思い浮かべて
※ 正規料金は、ダラダラに乗ってから降りる前に払えばよい
なんとこの偽勧誘、出発してもしばらくトラックに乗り続け
「ヘィヘィヘィ」と言ってきたが5分ほど乗ったところで「クレイジー」と言って飛び降りていった。
いやいや、君のほうがクレイジーだよ…。
人も荷物もぎゅうぎゅう詰めの乗り合いトラック。 |
ジャンビアーニはとっても小さなほのぼのとした村。 こんな安心した気持ちでアフリカの地を歩くのは初めてだ。 |
大きなソーセージツリー。 |
ジャンビアーニではとにかく幸せな時を過ごした。
朝、目が覚めた時間に朝食を食べ、プラプラ散歩しながら海を眺め、
お昼には自分たちで獲った(というより拾った)ウニを食べる。
午後はまた散歩に出かけたり昼寝をして、そして夕食後には満天の星空を眺めてから眠る。
まるで田舎の親戚の家にでも遊びに来たよう。
とても贅沢な時間。これだけでもここに来た甲斐があったというものだ。
朝日とともに目覚める。 |
人懐っこい子どもたちと一緒に遊ぶ。かわいい。 |
この笑顔。 |
この変顔。 |
ジャンビアーニの海。キレイ!! |
収穫したウニの殻をむく。 |
ジャーーン!!ウニ!そして宿のオーナーが用意してくれた大量のご飯!!! |
う~~ん、この表情。 |
おいしすぎて、ありがとう。 |
吸い込まれるような星空。天の川もくっきり見えた。 |
こうしてジャンビアーニでの3日間はあっという間に過ぎていった。
次に目指すはザンジバル北端にある「ヌングイ」だ。
宿情報
MALAIKA GUESTHOUSE(マライカゲストハウス)
・1人15ドル(私たちはツインの部屋を2人で利用)、トイレ、水シャワー共有
・朝、夕食付き(昼食は希望すれば作ってくれる)
・wifiなし(近くのカフェやリゾート風ホテルのレストランにはwifiあり)
・オーナーのハジさんはジャンビアーニから車で約10分ほどのパジェにある日本人宿で長年働いていたらしい
とても親切(情報ノートに数年前まではお酒を飲むと面倒くさいとの書き込みがあったが今はその面影なし)
・ここはジャンビアーニ村の入り口あたり。ビーチ沿いにさらに奥に行くとリゾートらしい宿あり
・地元では(たぶん)有名なので「ジャンビアーニのマライカゲストハウスに行きたい」と言えばわかる
0 件のコメント:
コメントを投稿