ヌングイの海辺を歩く少女。 |
ザンジバル島で次に目指したのは北端に位置する「ヌングイ」。
(ストーンタウンからダラダラで2000シリング/約1.5時間)
のんびりしたジャンビアーニと比べるとグッとリゾート色が強くなる。
ビーチ沿いの宿をいくつか回ってみたが、ジメッとした古い宿でも
平然と「45USドル」とのたまう始末。
うぅ…、私たち貧乏パッカーには縁のないところだったのか…。
暑い日差しの中、20キロ近いバックパックを背負っているため
諦めと絶望を感じるのが早くなっている。だいたい20分くらい。
そんな中、地元ラスタマンたちが足しげく通う飲み屋のチーママと出会った。
もう歩きたくない私たちが「どこかいい宿ないですかー?」と聞くと
「いくらで泊まりたいの?」「MAX25ドルです」
「着いてきな」と、ファンキーなママがあごをしゃくった。
紹介された先は「James guest house」。
「私のブラザーがやってるの」と親指をたてるファンキーママ(推定34歳)。
ラスタマンたちの基本信念は「One Love」、みな兄弟なのだ。
宿のオーナーであるJamesは、ドレッドヘアが似合うこれまたファンキーな男性。
昼間はいかにも重そうなバーベルを持ち上げ筋トレをしていた。…敵に回してはならぬ…。
交渉の末、20ドルで泊まれることになった。
イスラム教徒の多いザンジバルは、この時期ラマダン(日の出から日没までの断食)だったが
ファンキーチーママが経営する飲み屋には、日没を待ちきれない人々が訪れ
こっそりバケツで(!)お酒を飲んでいた。
瓶ビールが1本2500シリング(約180円)と安いので私たちも連日お世話になった。
ボブ・マーリーのTシャツを着たわかりやすくフラフラした青年や、
まったく本気で誘う気のないダイビングツアーの説明人がやってきて退屈しなかった。
そして昼は海へ。
ここの海、透明度が半端ない!!
海が似合わない私たちもついついはしゃいでしまった。
見よ!このスケスケ水面! |
あぁーー、セクシーショット!! |
夕方になると息をのむダイナミックな夕焼けが広がる。
小学生当時マイフェイバリットだった合唱ソング「夕日が背中を押してくる」を
大声で歌いひとり悦に入った(ソプラノ担当)。
こんなに赤く、大きく、力強い夕日は初めて見た。 |
金持ちヨーロピアンは海辺の素敵なレストランで夕日を楽しむ。 |
貧しい私たちは持ち帰りしたご飯と魚2匹を食す。 &ビール&コニャギ(ジンライムのような味のする地元安酒)! そして十分満足する。 |
しかし魚は食べていいのか不安になる鮮やかな黄色。 炭火で轟々と煮えたぎる油で豪快に揚げる。 |
さらにこの日はスペシャル食材、出国前に大阪の母か持たせてくれた昆布の佃煮をついに開封! あふれ出る重層的なうまみに夫が昇天してしまった。 |
James guest houseから海までの道。徒歩5分。 |
安宿情報
James guest house(ジェームス ゲストハウス)・キングサイズベット2つが並ぶダブルで20ドル(要交渉)
・キレイな宿というわけではないが中庭があり開放的で住めば都
・メインビーチから南へ約5分
・詳細はBar PolePoleにて(村人に聞いてもわかるかもしれない)
・日本人パッカー御用達だったJambo Brotherは35ドルで汚い。スタッフもやる気なしだったため止めた
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