迫りくる谷を見上げる。首が痛くなるほど大きい |
"日本人宿(にほんじんやど)”とは旅をしている人以外には聞き慣れない単語だと思う。
バックパッカー向けの安宿で、経営者が日本人(日系人)、もしくは外国人経営でも親日的な所をそう呼ぶ。
世界には国が約200カ国あるという。日本人宿は500軒ぐらいあるのではないだろうか。
宿泊者は日本人がほとんどだ。
●“日本人宿”のメリット
・旅の情報が集まりやすい。たいがい情報ノートがある
・シャワー、トイレ、キッチンなどが比較的キレイ(日本人はキレイ好き。欧米人のキッチンの使い方はかなり雑)
・安い(コストパフォーマンスがいい)
●デメリット
・疲れていると日本人との会話がうっとうしいときがある
・長期滞在者の“ヌシ”みたいな人がいて独特のノリの宿もある
他にも僕らはジェネレーションギャップを感じた。世界中どこでもそうだが、旅人は20代の学生、もしくはフリーターが多い。日本人長期旅行者の30〜40代なんて全体の15パーセントぐらいじゃないだろうか。ただのオッサンのグチになるが、若者はやっぱりむこう見ずで体力がある。僕らは、もう24時間バス移動や夜行バスに2晩連続乗るのは無理だ。
※
前置きが長くなったが、モロッコのトドラ渓谷に、まさに“日本人宿”『のりこさんの宿 Maison D'hote Amande chez noriko』(http://amandecheznoriko.web.fc2.com/)があったのだ。
数ある日本人宿のなかでも、のりこさんの姉御肌なキャラクターもあり、かなり過ごしやすかった。
ティネリールから乗り合いバスで20分ほど。川が増水していてバスごと流されるかと思った |
テラスも気持ちがいい。リビングには日本人が10人ほどたまっていた |
2日めの夕食は唐揚げ定食。カリカリの衣にレモンを搾ると涙が出るほど美味しい |
※
もちろん宿だけではなく、渓谷もすごい。
谷底から見上げる青空には心が洗われる。写真で見るとCGのようだ |
どこを切り取っても絵になる |
渓谷に着くまでの田舎道も散歩には最適だ。散歩に連れて行ってくれた宿の人の足は速すぎたが……。
思わず歌を口ずさんでしまう。♫歩こう〜歩こう〜私は元気〜(トトロ) |
みすぼらしい格好だが、♫私は元気〜 |
謎な博物館を発見。入り口に家族が住んでいた。初めは入場料30DHとか言っていたが、値切ったら5DH(60円)に |
博物館内部には、主人が個人で集めたと思われるガラクタが満載だった |
3泊したので、時間がある日は、ティネリールまでのりこさんと一緒にハマム(銭湯)に入りに行った。お風呂なので写真がなくて残念。場所は、ティネリールのバス乗り場から徒歩5分ほど。
中に入るとお湯と水が出る蛇口があって、バケツに汲んで被る方式だ。湯船はないが、久しぶりにたっぷりのお湯で体を流せて幸せ気分。モロッコでお風呂と日本食、これだからたまの日本人宿はやめられない。
(ハマム代は50DH(=600円マッサージ込み。なしだと10DHぐらいかと)
■メルズーガーティネリール(トドラ渓谷) バス情報
メルズーガーティネリール
バス会社/スープラトゥール
料金/125DH+荷物代5DH(1560円)
時間/8時発ー13時着 約5時間
・宿を出たのは7時半過ぎ。アリさんに「時間は限られています」と言われた。
ティネリールのバス乗り場からのりこさんの宿までは7DH(84円)
■モロッコ/フェズ安宿情報
名前:Maison D'hote Amande chez noriko(のりこさんの宿)
住所: Ait Ousalene Tizgui TINGHIR 45800 MAROC
電話:+212 (0)6 7040 4369 +212 (0)6 5319 5219
E-MAIL :amande@hotmail.co.jp
・ツインルーム・シャワー、トイレ共同・wifiも快適
・バス、トイレ共同でひとり140DH(1440円) (内訳は宿代70DH 朝食20DH 夕食50DH)ドミでもシングルでもひとりごとにこの値段
・僕らはオーベルジュロアシスのアリさんに予約してもらったので、ティネリールに迎えの人が来ていた
・周囲にレストランは1〜2軒。昼はふたりで80DH(960円)ぐらい。タジン1皿を分けた。ほかに商店があるので、昼はお菓子や干しぶどうの入ったマドレーヌみたいなのを食べていた
・のりこさんの優しさに触れるべき。若い頃のお話も楽しかった
・共同のシャワー、トイレもキレイ
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