エッサウィラで食べた豪快に焼かれた魚。写真で見るより、ずっとずっとおいしかった。 |
こんにちは。
日本へ帰ってしばらくの間は、まず食事前にマグロの寿司5貫を食べ、
気持ちを落ち着けてからゆっくりご飯を食べようと思っている私です。
それほど「うまい魚」に飢えています。
※ 本当に飢えているのは出汁のきいた日本食だけれど、そんな贅沢いいません。
肉食にはさほど困らない海外生活。せめてもと願うのは、「米」と「魚」なのです!!
モロッコと言えばタジン鍋。
日本でも数年前にブームになり、ヘルシーな温野菜が簡単においしくできると人気だが、
本場モロッコのタジン鍋はちょっと違っていた。
基本、油たっぷり。
もちろん野菜も入っているが、フチにはたっぷりの脂、おぉ、アブラ。
さらに独特の香りと風味のある胡椒が何にでもふんだんにかけられていて、正直、つらかった…。
いや、最初の1、2回はおいしいし、「これがタジンか!」と感動する。
しかしこればかりとなると…(以下、省略)。
そんなとき、モロッコ南西部・大西洋沿いに、おいしい魚が食べられる港町「エッサウィラ」があると聞いたのだ!
それはっ!!行かねばならぬ、絶対に!!
というわけで、モロッコといえば誰もが立ち寄る「マラケシュ」の観光はそこそこに、
おいしい町「エッサウィラ」へと急いだ。
■トドラ渓谷(ティネリール)→マラケシュ 移動情報
・スープラトゥールSupra Tours 荷物代込みで、130DH/人=約1560円
・約7時間
・トドラ渓谷の麓の町「ティネリール」のバス発着所にある事務所で購入可
・トドラ渓谷からティネリールまではミニバスで7DH/人=約84円
・モロッコを南北に分かつアトラス山脈を越えるので、車に弱い方は酔い止め薬などで対策を
・マラケシュは鉄道駅近くのスープラトゥールバス事務所に到着
ティネリールからマラケシュへ向かうバスの窓から見たアトラスの山々。 |
壮大な景色が延々と続く。 |
子どもの頃は、10分ほど車に乗っただけでも酔ってしまう私であったが、
大人になって、特にこの旅に出てからはずいぶん乗り物に強くなったと思う。
毎回「大丈夫かな」という不安はあるが、「いや、絶対に大丈夫だ」と自分に言い聞かせる
マインドコントロールがうまくなった。
人間、意外とどこまでも「気持ち」で乗り切れるものだ。
そのため、モロッコ移動のハイライトたるアトラス山脈超え・約7時間も
“病は気から”なんて、昔の人たちはうまいことを言ったものだなぁ、などと
どうでもよいことを考えながらバスに揺られていた。
しかし、隣に座る地元モロッコ人のおじさんはとにかく落ち着きがない。
席で正座をしたり、片足を床に下ろして膝立ちしてみたり…、
「まったく、子どもかよぉ」と思っていた矢先、おもむろに窓側に体を向けるおじさん。
手にはペットボトル。
じょーーーーーー(以下、略)
事を終えたあとのおじさんはすっかり落ち着きを取り戻し、
どこか弛緩した幸せそうな表情をうかべていた。
「よかったね、おじさん。気持ちだけでどうにかなるなんて、私、もう言わないよ」
そんなこんなでたどり着いたマラケシュの宿は、久しぶりの超キモ宿(非常に気持ち悪い宿)だった。 剥がれ落ちる壁に、コンクリが埋め込まれた謎の大きな穴。ひゅぅ~ゾクゾクするぅ。 |
お土産から日用品まで、さまざまな店がひしめくマラケシュのバザール。 モロッコでは買い物の鬼になるつもりだったが、実際に来てみたらすっかり物欲がなくなっていた。 それよりわたしゃ、サカナが好きだ。 |
港町エッサウィラの夕暮れ。 |
マラケシュからエッサウィラまではバスで3時間。(スプラトゥール・荷物代込みで75DH/人=約900円)。
壁で囲まれた旧市街メディナの中は、活気に満ちたバザールが広がっている。
徒歩でぐるりと周れる広さといい、店舗の多種多様さといい、
地元民の生活エリアでもあるという点といい、好きにならないわけのない街だ。
潮風を感じる港町を歩く。 |
するとどこにでも人懐こいネコが。 |
入り組んだ細い道を、あてもなく歩くのが楽しい。 |
うはーー、魚!ウロコ付いたままだけど、それでもおいしいよ、君は。 |
食べ残し待ちのネコ。 |
おいしい港町は、ネコ天国でもある。 |
宿に持ち帰って食べたイワシはなんと16匹&エビの唐揚げ(計50DH=約600円)。 プラス、禁断のビール!!メディナの東側・ドゥカラ門を出て右、壁沿いへ歩いた左手側に酒屋あり。 |
■モロッコ/マラケシュ 安宿情報
オテル・ファルーク Hotel Farouk56 Ave.Hassan 2
・ダブルルーム(でもベッドは3つあり)、トイレ、水シャワー、朝食付きで、150DH=約1800円
・室内のボロさや水周りはかなり気持ち悪いが、つっこみ所まんさいで意外と楽しめる
・ホテル内はそこら中工事していて、廊下は資材や投げ出されたマットレスでいっぱい…
(工事が終わったら素敵になっているのかも!?)
・レセプションのおじさんはニコニコしていて感じがよく親切
・朝食は、ホテル前のオープンカフェでパン、焼きたてクレープ、バター、ジャム、コーヒー
・駅、バスターミナルに近く、夜着や朝発などの移動時には便利
■モロッコ/エッサウィラ 安宿情報
Riad AANBR31,Rue Kowait
・ダブルルーム(ダブル・シングルベッド各1つずつ)、バス・トイレ付、wifiありで、150DH=約1800円
・部屋にはソファーの置かれたスペースもあり、広くて比較的清潔
・お湯を沸かせる程度のキッチンはあるが、本格的な調理は難しそう
・屋上に大西洋を見渡せるテラスがあり気持ちがよい。洗濯物も干せる
・アクセス:マラケシュ門を入り直進。ムハンマド・ベン・アブダラー通りを右折。左手側にある最初の小さな路地を入り、突き当たりを右、右手側にある。
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