世界遺産 スタリ・モスト橋から眺めた美しいモスタルの街。 |
第二次世界大戦以後、最悪といわれる出来事がある── ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争。
旧ユーゴスラビア連邦からの独立をきっかけに、
セルビア人、クロアチア人、ボシュニャク人(イスラム教徒)による民族間、宗教観のくすぶりが噴出。
民族浄化の名のもと、人民同士による殺し合い、レイプ、大量虐殺へと発展した。
私たちの泊まった宿の主人が言う「あれは一体、何のための戦争だったのだろう」。
人類は古くから争いを繰り返し、悲しい死のみをもたらす戦争からは
何も生まれないことを知っている。それでもなお争いが絶えない。
ここボスニア・ヘルツェゴビナで内戦が起きていたのは、1992年から1995年。
つい18年前のことだ。
街にはいまでもそれを生々しく伝える銃弾の跡や、廃墟が残されていた。胸が痛い。
街で多く見られた墓地。ほとんどの人が1992年から1995年に亡くなっている。 |
一方、スタリ・モストを中心とした旧市街は復興が進み、
強い日差しも相まって、明るく、清々しさすら感じさせる美しい街に変身している。
住民の表情も明るく、やさしい。
人間は残虐な生きものではあるが、強く、たくましく、また癒しを抱いている。
旅をしながら遭遇するちょっとした場面で、よく感じることがある。
人はいつでも強烈に共同体を求めているのに、同時に異質なものを見つけ、取り除こうともする。
『人間は、不完全だ』 ゆきこ(みつを引用)
戦後、復興された旧市街。いまや土産物屋が並ぶ美しいヨーロッパの観光地となっている。 |
2005年に世界遺産登録されたスタリ・モスト。 中央を流れるネレトヴァ川を挟み、東側はムスリム(イスラム教)、西側はクロアチア人(キリスト教)にわかれているのだという。 |
東側にはモスク、西側には教会が建つ。 |
スタリ・モスト橋の石畳。つるつるでかなり危険。 |
目の輪郭は強くっ!! |
ボスニアはアイスが安くてうまい。ピスタチオアイス1つ1KB=約68円。 |
はいーーっ。 |
ボスニアヘルツィゴビナ名物のチェヴァプチチ。羊のひき肉をソーセージみたいな形にして炭火で焼いたもの。ピタパンとともに食べるとおいし~。 |
■ボスニア・ヘルツェゴビナ/モスタル 安宿情報
Hostel MiranPere Lazetica 13 (Carina) Mostar
・ダブルルーム、共用バスルームで、24ユーロ(3120円)(HostelWorldで予約)
・バスターミナルから徒歩5分。細い住宅街の道を行くため予約をするとバスターミナルまで迎えにきてくれる
・ドミトリーもあり
・キッチンあり、wifiあり、共用スペースあり
・宿オーナーはMiranは英語堪能で気さく。よくしゃべる。戦争話に興奮して、バズーカー(弾なし)をかつぎだすことも
・旧市街へも徒歩10分ほど。途中スーパーなどもあり便利な立地
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