>

2013/10/31

【トルコ/トラブゾン1】トルコでのイランビザの取り方

なかなかに美しい港町、トラブゾン

黒海を臨むトラブゾンを目指した理由は、「イランビザを手に入れる」ため。

スリランカにいた5月当時、ドバイへ飛び、その後5,000円の飛行機チケットで
イラン(シーラーズ)を目指す予定が、イラン大統領選挙のため、外国人の入国が不可能となったのだ。
イラン大使館のWebサイトは不通となり、十分な情報も得られないまま
泣く泣く諦めていた「イラン」を再び目指すことにしたのだ!(キリリッ)

ブラジルビザに続き、ここトラブゾンでは「取りにくい」といわれるイランビザを簡単に取ることができる。
トルコ……、いい国だ。

結果、簡単。
簡単ではあったが、私たちは運悪く、3日間、さらに土日をはさんだ計5日間も待ちぼうけをくった。
理由は「システムトラブル」とのことで、大使館前で「明日また来てね」と追い返され続けた。

ビザを取らないことには身動きがとれないのでトラブゾンに長く滞在したが、
その後、グルジアのパトゥミでは、さらに簡単にかつ安く(50ユーロ)イランビザを取得できることを知り
軽く頭をガーンっとやられたが、それはそれということで。

※ 以下、イランビザを取得したい旅人向け情報となります。
  退屈なので不要な方は読み飛ばして、次の「トラブゾンでイワシ(とビール)を食べる編」をご覧ください。

■イランビザ申請に必要なもの
・パスポート
・写真(女性はスカーフをかぶり、髪を隠したもの)
・60ユーロ(銀行で振り込む)
・イラン滞在先のホテル名、住所など(大使館で記入する書類に必要な情報)

■イランビザ取得手順
1.イラン大使館へ行く
  9時開館少し前に行くとスムーズ
  ドアの前にあるピンポンを押して中に入れてもらう

2.大使館内で書類の記入
  名前、住所、イランでの滞在先、父親の名前などを記入
  写真を係員に渡し、OKだと、指にたっぷりインクを付けられ指紋を押捺
  お金の振込先の銀行を告げられ、「16時にレシートをもって戻ってこい」とこわい表情の女性にクールに言われる

3.銀行でお金を振り込む
  銀行側も慣れたもので、さっさと手続きをしてくれる
  振込み書をもらえばOK

銀行の場所
メイダン広場に面したマクドナルドとバーガーキングの間の通りを入り、右側にある「TURKIYE S BANKASI」
「$」みたいなロゴ






4.時間をつぶす
  16時まで時間があるのでイワシとビールを飲むなど、自由に時間をつぶす

5.ビザ受領
  16時に大使館へいくとかなりもったいぶった感じでパスポートを渡される
  (だいぶ時間があったのに直前にあせってビザを貼っていたのを私は見た!)
  できあがったビザは斜めに印刷されていて、写真はつぶれていた。ナイス!!

■イラン大使館の場所
Benliホテルを出て南へ。
陸橋をくぐり、左手にある公園を見ながら坂をのぼり、公園の終わりを左に曲がった正面。

こんな遊具のある公園が左手に見えたら正解

これがイラン大使館

■イランビザ獲得のための女性の写真
イランでは女性のスカーフ着用(髪を見せない)が義務付けられているため、ビザの写真もスカーフほっかむりスタイルにする必要がある。
私はこの時点では適当なスカーフを持っていなかったため、黒のロンTを頭にかぶりホテルの壁の前で撮影。
イラン大使館に行く坂道の途中、右手側にあるFUJI FILMの看板のある写真屋さんで印刷してもらった。(8枚15TL)

Before

After
かなりふざけた写真に仕上がったがすんなりOKだった。
なぜか普通の服ではいけないような気がして、シャツを前後ろ逆に着たのが間違いだったか…

以上でイランビザを無事ゲット!
これでようやくイランを目指すことができる。やったね!!


時間をつぶすには、黒海を臨みながらのイワシが最適!

さらに公園で筋トレも。

そして寝る…

■トルコ/トラブゾン 安宿情報

Hotel Benli ホテルベンリ
住所: Iskender Pasa Mah., No:5, Sanayi/Trabzon
・ツインルーム、洗面台あり、シャワー・トイレ共用、wifiありで30TL(約1500円)
・日本人旅行者御用達。宿のスタッフも「日本人グッド」と言って親切
・名前の通り、便利な立地で快適に過ごせる

2013/10/26

【トルコ/アンカラ】 トルコでのブラジルビザの取り方&観光

難しいと聞いていたが、すんなり取れたブラジルビザ

ここトルコの首都・アンカラでは、ブラジルビザが驚くほど簡単に取れると聞いてやってきた。
東欧、ヨーロッパあたりでは、他にポーランド、ドイツなども取りやすいとか。僕らはブラジル行きの飛行機チケットを取ってしまったので、ヨーロッパでビザを取るしかなかったが、ブラジルの隣の国・パラグアイのエンカルナシオンでは即日発行されるらしい。



今回、僕らが参考にさせてもらったのは以下のブログ

『ちょっとそこまで~Slowly Life~』
http://ameblo.jp/african-jamaa/entry-11422578180.html


 メトロとアンカライが交差する町の中心・クズライ駅から南に100メートルほど行ったバス停から114番のバスでオスマンパジャに向かう。上記ブログにあったバス停の標識はなくなっていて、勘と車掌さんに聞いて下りるしかない。

 バス停を下りて、八百屋を右に曲がり、坂を200メートルぐらい上がると、とても地味なブラジル大使館が左手にある。僕らは気づかずに通り過ぎて日本大使館まで行ってしまった。

 都会っぽいクズライ駅。少し向こうにバスのチケット売り場もある

改装中だったブラジル大使館

 目印となる八百屋。あとはバスの運転手と車掌に助けてもらうしかない

クズライ駅、オスマンパジャを結ぶバス(片道2リラ=100円)


■ブラジルビザ申請に必要なもの
・パスポート
・写真
・申請書
http://www.consbrashamamatsu.jp/japanese/sashou/online-nyuryoku.html
・ブラジル行きのエアーチケット(Eチケット)
・ブラジル国外に出るエアーチケット
※僕らは陸路で出国予定だったので、バス会社を調べ、●月●日にこれに乗って出国するという英文の誓約書兼予定表を持って行った。これは、片道航空券で航空会社にチェックインするときにも役立った
・銀行の残高証明書(ネットの画面をキャプチャーしたもの)
・申請料US25$

これらを持って行けば、翌日発給できるとのこと。僕らは申請が木曜日だったのだが、金曜日に大使館の人に用事があり、月曜受け取りになってしまった。


これで用事は済んだ。

ここアンカラは首都で経済の中心地とはいえ、旅人としては見るべきものが乏しい場所だ。

とはいえ、一国の首都、期待をして、アナトリア文明博物館をのぞいてみる。

紀元前5000年〜2000年の新石器時代から青銅器時代のものがあるというのだが、なぜだか古いはずなのにレプリカのように見えて、嘘くさい。これほどうさんくさい博物館は初めて見た。



紀元前1200年頃の国境協定の文が書かれた青銅版……。これも本当なのか

アンカラ城から町を見下ろす。ひと気がなくていい場所だった

治安のいい国でのお気に入りはビールを飲んで芝生で昼寝すること

博物館の周りには大きな壷がおかれていた

こういう出土品なら信じてもいいが、少しポップすぎやしないか

Raki (ラクゥ)。透明な酒を水で割ると白く濁る。アプサントのようなきつ目の味

通勤するサラリーマンや規模の大きな市場も見れて、見所が少ないとはいえ、面白い町だったアンカラ。こんな大都会なのに、市場や公園に行くと人はとても優しいのだ。安宿は少ないが、時間に余裕があるパッカーなら楽しめるかもしれない。


■トルコ/アンカラ安宿情報


名前:Deeps Hostel ディープスホステル

住所:Atac 2 sokak No 46 Kolej Kizilay/Ankara
Ankara, 06100
電話:+903122136338
mail: info@deepshostelankara.com
web:http://www.deepshostelankara.com/

・6ベッドドミ・ホットシャワー、トイレ共同・wifiあり・キッチン、冷蔵庫あり
・アンカラには安宿が2軒ほどしかない。選択肢がなく、ここに予約を入れた。混んでいるので予約が必要。bookingで1ベッド11ユーロ(1430円)
・宿の兄ちゃん、姉ちゃんは英語が通じる。
・地下鉄コルジ駅徒歩3分ほど。真ん中のクズライ駅からも7〜8分で歩ける
・近所にスーパーあり
・周りにはケバブ屋、バーガーキングがある
・客層はビザ待ちの黒人、周辺国(旧ロシア・ヨルダン)の人が多い。旅人というより出稼ぎの人なので荷物に気をつけたい


■トルコ/アンカラ 観光情報 アナトリア文明博物館

入場料:15TL(750円)
・博物館内が一部工事中で見れないため5TL安くしているみたい
・内容は本文の通り……考古学をやっている人に本物かどうか鑑定してほしい
・アンカラ城は入場無料の公園。人が少なくて、気持ちいい

2013/10/25

【トルコ/パムッカレ】2つの世界遺産「石灰棚」と「ラム子」

「和食」が世界遺産に登録されたという。
素晴らしいと思う。和食という大雑把な括りはともかく、
「よくぞ気がついてくれたゼヨ」と、肩を叩きあって喜び合いたいほどだ。
※ 現在、旅先で大河ドラマ『龍馬伝』を見ているため、今更ながら「ゼヨブーム」が来ている
  夫以外に話しかける勇気がないのであえてここには書いてみた

日本を長く離れることがなかったら、ここまで和食の素晴らしさを実感することはなかったと思う。
慣れ親しんだ味なので美味しいのはさることながら、こんなに健康的(油が少なく栄養バランスがよい)で、
素材を大事にし、手が込んでいる料理は他にないのではないだろうか。

ビバ!日本食。
日本に帰ったら、米と醤油と昆布だけは、いいものを使おうと夫とよく話している。


……。で、トルコである。

トルコには「9つ(たぶん)」の世界遺産があるという。
ほかに類を見ない、見所の多い国だと言える。
実際、東洋・西洋が入り混じったこの国は、独特の文化が発展し見ていて飽きることがない。

ここパムッカレには、自然が造り出した真っ白な世界「石灰棚」と
日本人パッカーが泣いて喜ぶ日本食レストラン「ラム子の食堂」という2つの世界遺産がある。

まるでスキー場のよう。丘を流れる石灰成分を含む湯が結晶化し、この景観を造り出しているのだそうだ。

石灰の結晶がもっこり積もっている。一見フカフカに見えるが固い。常に結晶の表面をうっすらと水が流れている。

棚に溜まった石灰水はきれいな水色。

真っ白い世界にたたずむ夫。

水着ではしゃぐ西洋人たち。

棚の底に沈んでいる石灰を体に塗り、さらにはしゃぐ西洋人たち。

水色に輝く水の底には石灰が溜まっている。

石灰棚の丘の上には、「ヒエラポリス」といわれるペルガモン王国やローマ時代の遺跡があり、
こちらも同じチケットで見学することができる。

だだっ広い野原に、ゴロゴロと石が転がっている。
かつて聖なる都市として栄え、多くの人々が暮らしていたと思うと不思議な気持ちになる。

遺跡の中も水着で歩く西洋人たち。

遺跡はぼんやり眺めていると退屈だが、想像力を働かせるとゾクゾクしてくる。

紀元前2世紀に造られたという円形劇場。急な観客席で見る劇はなかなか楽しそうだ。
関係ないけど、あぁ、野球みたいな。

遺跡エリアにも白い石灰棚が広がっていたがやや水不足。
急激な開発ラッシュのため温泉枯れの危機にあるらしい。
そのため現在は石灰棚への立ち入りもかなり制限されている。遅すぎるくらいだが…。

側溝に流れる温泉水。激流の足湯が楽しめる。

夕日に染まるパムッカレも美しい。

必死で夕日写真を撮る夫。




パムッカレのもうひとつの世界遺産「ラム子の食堂」には毎日通った。
ラム子さんこと、トルコ人男性と結婚された日本人女性が経営する食堂で、
貧乏旅行者のためにおいしい料理を作ってくれている。

いままでも各国で日本食レストラン出かけているが
ここが一番のおいしさではないだろうか。


何度も食べた「すきやき丼(激ウマ!!)」と「唐揚げ丼」

幸せな笑顔。

素晴らしき世界遺産を一気に楽しんだパムカッレだった。

■イズミル→パムッカレ 移動情報

石灰棚に近いパムカッレ村に行くには、まず交通の拠点となるデニズリへ行く必要がある。
・イズミル→デニズリ Pamukkale社のバス 30TL(約1500円)/人 約4時間
 快適なバス移動。車内で映画(トルコ語)が見られる。サンドイッチ&飲み物付き
・デニズリ→パムカッレ村 ミニバス 3.5TL(約175円)/人
 デニズリでバスを降りるとミニバスが待機しているので行き先を確認して乗ればOK
 私たちが泊まった「OZBAY HOTEL」の前で下ろしてもらえる

■パムッカレ→アンカラ バス移動情報

・Pamukkale社のバス 49TL(約2450円)/人 約9時間
・「ラム子の食堂 ※下記参照」の旦那さんが経営している旅行代理店でチケットを手配していただいた(代理店はラム子の食堂の隣、Pamukkale社の看板あり)
・夜発だったが荷物は旦那さんの店で預かってもらうことができ、待合室も使える
・デニズリまで行くミニバスが店まで迎えにきてくれ、その後パスを乗換えアンカラへ向かう
・快適なバス移動。車内で映画(トルコ語)が見られる。サンドイッチ&飲み物付き

■トルコ/パムッカレ 安宿情報

OZBAY HOTEL オズバイ ホテル
住所:Mehmet Akif Ersoy Cad. No:43, 20800

・ツインルーム、ホットシャワー、wifiあり、朝食付きで、50TL(約2500円)
・部屋は広く、清潔で快適
・朝食は芝生の庭で食べられて気持ちがよい。卵付きの典型的なトルコ朝食
・家族経営っぽくスタッフもみんな親切
 パムッカレはタチの悪いホテルも少なくないようなのだが、ここは良かった
・石灰棚は目の前。デニズリから続くMehmet Akif Ersoy通り沿い、石灰棚南門チケット売り場へ行く道の前
・デニズリからのミニバスの運転者に「OZBAY HOTEL」と伝えると目の前で下ろしてくれた
 (たぶん元々バス停になっている)



■パムッカレ観光情報

◎石灰棚

・入場チケット(石灰棚とヒエラポリスの共通券) 20TL(約1000円)
・再入場不可なので1日楽しみたい場合は、お昼を持参するとよい(中にカフェもあるが高い)
・石灰棚は裸足で入るので足拭きタオルがあるとよい
・白に反射した太陽光がかなり眩しいのでサングラスも必携
・お湯に入りたい場合は、水着持参必須


◎ラム子の食堂

・パムッカレ村、パッカー御用達の宿アルテミス・ヨリョクがある通り奥
・丼×2、ビール×2本を、40TL(約2000円)前後で食べられる(激ウマ!)
・毎回、おまけのリンゴやミカン、味噌汁を付けてもらい幸せだった

2013/10/18

【トルコ/イズミール】ビールと魚のイスラム国

トルコの入り口・チェシメ。ギリシャからトルコに船で上陸する人も珍しいかと思いきや、ずっと韓国人ツアー客と同じだった

チェシメのスーパーの前で弁当を食べているとじゃれついてきた猫(グレ子)

「どこでビールが買える?」
「どこでも!! そこにスーパーがあるよ」
イズミールの宿が決まると、すぐに主人に聞いた。イスラム国だからと気分を害さないよう、そっと耳打ちしたのだが、彼は全く意に介していなかった。


ここイズミールはギリシャに近く、特にヨーロッパ色が強いのかもしれないが、街中にバーがあり、スーパーや酒屋、いたるところでビールや酒を売っている。
ただ、少し高い。500ミリリットル入りのビールが4.5〜6リラ(約225~300円)。他の物価に比べるとビールは贅沢品だ。


街中でよく見かける酒屋。ビールのブランドはEFESが有名だ。味は少し薄め。モルツなどに近いけど、モルツの方が麦芽の味がうまい。日本のビールは総じてレベルが高い

例えばこの弁当はひとり12リラ(600円)。食べきれないので、ふたりで1つで十分だった。魚介料理もあり、同じぐらいの値段11リラ(550円)だが、量が少ない。トルコで魚介が安く食べれるのは海に近い、イスタンブール、トラブゾン、イズミールだ。

魚以外の料理はわりと油っこい。パン以外に米があるのはうれしい

右の料理は貝殻の中に米とムール貝が入っている

イズミールに着いたはいいが、移動の疲れが出たのか、2日で24時間ぐらい寝ていた。やったことといえば、海岸や市場を散歩しただけだ。

ザクロジュースを飲む。とんでもなくすっぱかった……

海岸では通りかかるトルコ人何組かに一緒に写真を撮ってほしいと言われた。また髪の毛が……

それっぽい遺跡に向かうが外から眺めたのみ

チャイは1リラ(50円)。いろんなところでトルコ人がおごってこようとする(笑)。

人が優しく、酒が飲めるイスラム国・トルコの旅が始まった。

■トルコ/イズミール安宿情報


名前:Irem otel イレムオテル
住所:1369 sokak no.15 çankaya, İzmir, Turkey
電話:+90 232 489 1611
mail:iremotel@hotmail.com

https://www.facebook.com/pages/OTEL-%C4%B0REM-izmir/100256573372928

・ダブルルーム・ホットシャワー、トイレあり・wifiあり・キッチンなし。冷蔵庫部屋にあり
・この辺りの安宿を聞いたが、ダブル50リラ(2500円)が相場。10リラ安い40リラ(2000円)のここにした

・宿の兄ちゃんは英語が通じる。
・メトロチャンカヤ駅徒歩2分ほど。バス会社の多いドクズエイリュル広場にも徒歩5分ほど
・近所にスーパーDia%あり。
・周囲にレストラン、持ち帰りの店、ケバブ屋などが多い

■イズミール(トルコ)→パムッカレ(デニズリ) バス移動情報

バス会社/パムッカレ
料金/30TL(1500円)
時間/4時間
・イズミールからパムッカレ村の直通はなく、デニズリで乗り換えた
・デニズリのオトガル(バスターミナル)からパムッカレ村はセルビス(無料の送迎車)。宿が決まっていれば、その前で下ろしてくれる